授乳の際に乳首を咥えさせることが難しい
新生児の時は乳首を吸う力が弱く口も小さい為おっぱいを求めていても浅く咥えたり、すぐ離してしまったりとなかなかきちんと吸い付くことができませんでした。
また乳首の形もまだ赤ちゃんが吸いやすいものではなかった為、乳首や乳輪をマッサージしたりして柔らかく伸びるように努力しているものの、すぐには目に見えて効果は無かったように思います。
当時初産で里帰り出産もしなかったため、周り育児経験者はおらず、病院ならすぐ助産師さんや看護師さんに聞くことができますが家ではそうもいかないため自分がうまく授乳できないことに焦りや苛立ちを感じてしまっていました。
そんな中まず取り掛かったことは授乳中に赤ちゃんを支える手を頭だけではなく腕を背中に回し、上半身全体を母体にくっつけることです。
今までは頭だけを支えていたので赤ちゃんの体が逃げてしまいおっぱいの位置を教えることができていなかった為か、これだけでも少し時間が短縮されました。
母親も初めは緊張で体が固くなって肩が上がってしまったり猫背になってしまっていたのが体勢を変えることでリラックスして授乳をすることができていました。
また赤ちゃんも密着することによって体温を感じて安心するのか今までより泣き声も少し落ち着いたように感じました。
しかし夜中の授乳では近所に泣き声が気になったりしてどうしてももっと早く吸って欲しいと心の余裕が無くなることがありました。
使用して助かったのが授乳の際に乳首に被せて使用する乳頭保護器です。
本来吸われて傷がついた乳首を守る為に使用するものかもしれませんが、扁平や陥没乳頭の授乳にも使用できると聞き試してみようと思いました。
赤ちゃん用品店などで安価で購入することができるので夫に買いに行ってもらいすぐに試したところ、初めは乳首とシリコンの感触が違うのか赤ちゃんが戸惑っていたように感じましたが実際の乳首より大きく出っ張っているため通常の授乳と同じような力ですぐに吸ってくれるようになりました。
あまり続けていると乳頭混乱を起こすかと思い夜中や余りにも時間がかかって泣き止まない時に最後の手段として使っていましたが使い始めて二週間ほど経つと自然と赤ちゃんも吸う力が強くなり口も大きく開くようになってきたので乳頭保護器は生後一ヶ月頃には使うことはなくなりました。
この時は一時的な使用に留まりましたが初めての育児で不安な中、頼れる道具があるということは育児をしていく中で大きな安心感につながりました。
本当のことを言うと、初めはなんとなく道具に頼ることに抵抗があったのですが、イライラしながらの授乳は母子ともに良くないのではないかと考え、たくさんのお母さんが同じように悩んで開発された商品であることから、自分だけが困っているわけでは無いのだと思い、頼れるものは何でも頼ってしまおうと思うきっかけになりました。
赤ちゃんは本当に驚くべきスピードで成長していきます。
昨日できなかったことが今日はできるようになっている事も多くあります。
購入したものの思いのほか成長のスピードが早く、使う時期が過ぎてしまっていたり実際使ってみたら相性が悪くてうまく使えなかった育児グッズもたくさんあります。
毎日同じように過ぎているようでたくさんのことを吸収しているのが育児なのだと思います。
日常の中では育児にいっぱいいっぱいで振り返ってみると母子ともにあの時成長していたんだなと思うことのはじめの一歩が授乳の時間の短縮に至るまでの四苦八苦でした。
いつまでも卒乳できない長男の対処法