トイレトレーニングは、避けて通れない子育ての難関です。
「こどもの発達には各々差があるから、おむつの卒業はのんびりでも大丈夫」という風潮があるとはいえ、我が子と同じくらいの月齢の子どもが、おむつ外れを完了しているのを見ると焦りがでてきますよね。
気が付くと幼稚園入園間近なのに、外れていないの我が子だけ…これではいけないと思って慌てて「トイレでおしっこしよう!」と呼びかけても、まずトイレに行くことを拒否される毎日です。
知り合いの保育士さんが言うには、今の紙おむつは優秀過ぎて排泄時の不快感が無く、トイレでおしっこをするという必要性を子ども自身が感じないため、昔よりもおむつが外れるのが遅い子どもが多くなっているそうです。
「ならば不快感を与えてみよう!」と10倍濡れた感じをあえて体験させるおむつを履かせてみても、「おしっこ出た!」というような反応は何も無く…「あ、今おしっこ出たんだな」と親目線でわかる瞬間があっても、肝心の本人はポーカーフェイスを装います。
「トイレ行こうよ」「ぜったいイヤ~!!」のやりとりが一日何回も繰り広げられ、段々とこちらの方が疲弊してきて、「もうこのままでいい、いつか外れる」と達観してしまうこともしばしばあります。
しかし、おむつが外れたら、何より買い物が楽になるしゴミ捨ての苦労も無くなります。
入園に際しても安心して幼稚園の先生に預けられます。
一念発起して、本格的にトイレトレーニングを開始しました。
まずトイレに誘う間隔を把握するために、思い切ってトレーニングパンツを履かせます。
トレーニングパンツは、布が何重にも重ねられているパンツなので、おしっこをしても床までびしょびしょになることはありません。
濡れていないかどうかを頻繁に確認し、大体の排尿の間隔を把握しようと試みました。
しかし、これがまた挫折。
トレーニングパンツがそれほどびしょびしょにならないため、気が付いたら濡れていて、いつ濡れたかわからないという状況に陥ってしまいました。
しかもまた本人は濡れても知らん顔です。
そこで思い切って、暑い夏を待って普通のパンツを履かせることでこの問題は解決しましたが、代わりに後片付けが大変です。
思いきりパンツから足を伝って床までおしっこが漏れるので、本人はびっくり。
隠そうにも隠せない状態なのでさすがに「おしっこ出た!」と教えてくれるようになりました。
(教えてくれる以前に、床に水たまりができるのでわかるのですけれどね。)
夏場ならば洗い物が増えてもあっという間に乾くので、やはり巷で言う「トイレトレーニングは夏がおススメ」というのは間違いないようです。
身体が冷えるとトイレも近くなるので、排尿の間隔も短く、トイレトレーニングは大変だと聞いたことがあります。
ともあれ、ここまできてようやく本人も「トイレに行かなければ大変なことになる!」と気が付いたようで、トイレに行くという意識がふつふつと湧いたみたいです。
「トイレに座ってみようか?」と声をかけていよいよトイレへ入ったところで又しても問題が発生。
「トイレせまい!こわい!」と勢いよく泣き出します。
そこでトイレを子どもの楽園に劇的ビフォーアフターしてみました。
子どもの好きなキャラクターの縫いぐるみを飾り付け内装を明るいイメージにして、さらに便座に座れたらシールを貼れるご褒美シール帳を完備、おしっこが成功したら音楽が流れるような仕様に大変身です。
ここまでセッティングしてようやく「私、トイレでおしっこ頑張るよ!」とやる気になってくれました。
やる気になってからも一進一退。
張り切ってできたという日もあれば、トイレに行くこと自体を拒否されることもあります。
しかし段々と、成功する嬉しさが出てくるのか、「私、普通のパンツで大丈夫なんだよ、お姉さんだから」と誇らしげになってきて、ようやく我が子のトイレトレーニングが完了しました。
といっても、まだまだ失敗もあります。
あたたかい目で見守る心の余裕と、替えの下着の準備は欠かせません。
そしておしっこが成功しても、次はうんちという課題も待ち構えています。
うんちだけは駄目と、未だに頑なに拒否されることもしばしばです。
これからトイレトレーニングをするママには、様々なドラマが待ち構えていることでしょう。
一筋縄ではなかなかいかないのがトイレトレーニングです。
しかし、何よりも「トイレでできた!!」という成長を、子どもと共に分かち合えるとても素晴らしい経験になります。
是非この夏に、親子でトイレトレーニングに挑戦してみてください。